全国銀行協会(全銀協)とは?
“日本国内で活動している銀行を直接の会員とする組織で、
わが国の銀行業界の代表として、銀行業の発展のためにさまざまな活動をしています。”
<公式サイトより抜粋>
現在、銀行間決済業務は、全銀協が運営する全国銀行データ通信システム(全銀システム)によって行われている。
全銀システムは、昭和48年4月に発足したオンラインのデータ通信システムで、稼働時間は、平日8時30分~15時30分。
15時までに振込手続きをしないと当日扱いにはならない。
振り込みの時間制限の問題に加えて、海外送金が不便で手数料が高いという問題も今の日本の銀行は指摘されている。
→ 全銀協の決済システム等の企画・運営ページ
この2つの課題のうちの1つ、ATMの振込を24時間にする、という試みは世界中を巡る仮想通貨を意識してのことだと推測されている。
仮想通貨は24時間いつでも送金ができ、手数料も非常に安いからだ。
外貨両替も不要で、世界中同じ通貨で取引ができている。
仮想通貨の中でも、代表的なものはビットコインである。
(ただし、現時点では日本はビットコインを貨幣ではなく貴金属のようなコモディティの一種であるモノとして扱っている。)
ビットコインのシステムが銀行の競合と見なされる理由は、現時点では貨幣ではなくとも貨幣の代価となる可能性があり、ビットコインのP2Pとブロックチェーンの仕組は中央集権的貨幣と異なり、管理者が存在しないからであろう。
日本銀行券に取って代わるかもしれない、という存在が仮想通貨なのだ。
銀行の今後の動きが興味深い。